医療人百科

INTERVIEW

人生なんとかなる

田中雄紀

つなしまファミリー歯科 院長 田中雄紀

略歴

日本歯科大学新潟生命歯学部卒業。新潟大学医歯学総合病院にて1年間研修。川崎の医療法人博誠会久世歯科医院にて3年間保険診療を中心に勤務。その後、医療法人デンタルルネサンスきたならエキ歯科にて3年間インプラント・矯正を含めた保険外診療を学びつつ副院長として勤務。2019年7月に横浜の綱島にて「つなしまファミリー歯科」を新規個人開業を行い、現在に至る。コロナの影響を受けつつも精力的にセミナー受講し、自己の研鑽を図る。

現在の仕事についた経緯は?

父が医師をしていることがあり、幼少の頃より漠然と医師になりたいと考えていました。
しかしながら将来絶対医師になりたい、医師になって何がしたいと言うような強い意志はなく、そこまで勉強にも身が入らなかったため学力も足りず浪人生活を送りました。
そんな中で医師になれなくとも医療関係の職業を選びたいと思っていました。
そこで見つけたのが歯科医師という選択肢です。
元々手先が器用であったこともあり、向いているのではないかと考えました。
結果として歯科大学へ入学し、実習や勉強を進めていくごとに歯科治療で細かい作業をする楽しさと学問としての深みを知り、その内容に知的好奇心からハマっていくことで現在に至ります。

仕事へのこだわり

医療従事者として、患者さんの病気を治したい、健康になってもらいたいと大前提として考えています。
しかしながら大学卒業後に国家試験に合格してライセンスを与えられますが、臨床に出て治療を行える実力もありません。
そのための臨床研修医制度にてなるべく自分の手を動かして臨床を行うために新潟大学医歯学総合病院へ行き、知識と臨床の擦り合わせを行いました。
その後は毎日患者さんが100人来る歯科診療所に就職をし、保険診療の範囲で手が動くようにひたすら診療する日々です。
手が動くようになってきた中で、保険診療の範囲では治せない患者さんを治したい、よりいい治療を提供したいという思いが強くなってきました。
そこで保険診療のみならず、インプラントや矯正といった保険外診療を学びつつ実践できる職場に転職しました。
そちらで自分の臨床の幅を広げ、患者さんのお口の中をトータルコーディネイトできるように知識を深めました。
医療は常に進化し続けていますので、昨日までの常識が今日の非常識となることも多くあります。
ですので、常に自分のアップデートを行い、患者さんに最適な治療を導き出せるように考えています。
その上で必要になってくるのが患者さん自身が自分で判断できるようにある程度知識を分けてあげることです。
その上で考えてもらって自分で選択してもらう事でお互いに納得のできる治療を提供できると感じているからです。
もちろん、全て保険外治療のような理想的なものだけではなく、患者さんの社会的背景を考え、具体的には予算面、通院回数等も考えて治療に当たるように意識しています。

そう思えるようになったきっかけ

基本的には父が医師ということが大きいと思っています。医師が実際にどういう仕事をしているかというのは知りませんでしたが、ただ単に患者さんのためを思っていい治療をひたすらし続けるようなイメージを持っていました。
そのイメージは裏での大変さ等は含まずに美化されたものかもしれません。
しかしながら自分が医療を行うと思った時にはその気持ちを大切にしていこうと考えています。
また、父は消化器外科で腹腔鏡手術をメインに行っており、教授になっても60歳を超えてもなお現役でオペをしています。
普通に考えたら体力や老眼の問題で心配になるところもありますが実際の現場ではモニター越しで患部を見ているので関係ないのだなと感じました。
歯科の分野でも手術用顕微鏡があるのでそちらを利用すればモニター上での診療を行うことができるので目が見えなくなってきても診療できると思っています。動画や写真撮影を行うことで患者さんにもフィードバックするためにも有効です。
深掘りしてみると父の真似事をしつつ自分なりに有効活用としているように感じます。
他には自分自身、結構頑固なところがあって、納得いかないことはとことん質問したり背景を読み取るようにしたり調べたりと納得のいく理由を探してしまいます。
また、『歯科医師たる前に人間たれ』という言葉を聞いた時に、人と人との繋がりが大切なんだと思わされる機会がありました。
そういったところから、診療を行う際は患者さんの話をよく聞き、どんな質問をされても答えられるように、経営的にはスタッフの疑問や納得いかないことを解決できるように日々努力しております。

今後の目標

より良い医療を地域の患者さんに提供するためにクリニックのアップデートを目指します。
世の中にはより良い材料、機材、設備、治療方法がいくらでもあります。
それをいかにクリニックに落とし込めるか。患者さんのニーズに答えられるかを考えています。
今はまだクリニックをオープンしてそろそろ1年といったところなので駆け出しですが、積極的に設備投資を行っていくことで患者さんに還元できたらと思っています。
そしてクリニックの成長に伴い、同じ目標に向かっていけるような一緒に働く仲間が増えていくことを期待しています。
御来院いただく患者さん、勤務してくれるスタッフの方々、そして自分が満足していけるようなクリニックを作り上げていきたいと思っています。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。